エアロゾル感染新型コロナの寿命は?数時間生存とはいつごろまで?

米国立アレルギー感染症研究所が、新型コロナウイルスのエアロゾル化に関しての研究結果を報じました。
新型コロナウイルスはエアロゾル化した場合、空中で数時間生存するそうです。
また、ドアノブや買い物かごやカートなどにも利用されているプラスチックやステンレスなどに付着していた場合の時間も調査したそうです。
気になる新型コロナウイルスの空中での寿命や、身近な物体に付着した場合の生存期間をまとめてみました。
エアロゾル感染とは?飛沫感染や空気感染(飛沫核感染)との違いは何?
【備忘録】
“図3に一般的なエアロゾル(気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子)の粒径を示した。呼吸器感染する病原体は、一般的に患者の咳やくしゃみ、気道の吸引などによって飛散する体液の粒子(飛沫)に含まれているが、これが他人の気道粘膜に付着(沈着)することで感染が成立する。” pic.twitter.com/BLgtcSSXMR
— みつうろこ@der letzte Mensch (@m_uroko) February 9, 2020
エアロゾル感染についてお伝えします。
一般的に気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子をエアロゾル(aerosol)と言います。
ウイルスが上記の粒子に付着して空気中を漂います。
ただし、漂う空気中の範囲や時間は限定されています。
非感染者の呼吸などによって体内に侵入し感染することをエアロゾル感染と言われています。
一方、飛沫感染は、くしゃみや咳などによって空気中に口から細かい唾などの水分が飛び散ります。
この細かい水分のことを飛沫と呼んでいます。
感染者がくしゃみなどをすることでウイルスが飛沫に付着し、非感染者がそれを吸引するなどした場合に感染することを飛沫感染と言います。
ちなみに飛沫感染は水分を含んでいるため、体内からくしゃみや咳で放出されても重さがあるため地面に落下していきます。
インフルエンザウイルスは、飛沫で感染するんですね。
一方、空気感染(飛沫核感染)は、結核やはしかや水ぼうそうなどのウイルスが該当します。
飛沫核とは、飛沫の水分が蒸発した後粒子(核)のことで、空気感染(飛沫核感染)とはウイルスに感染した飛沫核を吸い込むことで感染します。
エアロゾル感染と空気感染(飛沫核感染)は別物なんですね。
エアロゾル感染新型コロナの寿命は?数時間生存とはいつごろまで?
エアロゾル化して3時間生存可能、と。湿度によって時間差がある可能性はあるだろうけど、何にしろ換気が大事になるわな。 #モーニングショー pic.twitter.com/0RA2xEFJkX
— ヒトカラ武士 (@hitokara_bushi) March 15, 2020
米国立アレルギー感染症研究所の研究者の研究結果によると、新型コロナウイルスがエアロゾル化した場合、空気中に最低でも3時間は生き残るということが判明し警告しています。
ただ、どんな状態の空気中なのかが不明ですよね、湿気のある場所なのか乾燥している場所なのか、部屋の温度や外気温はどうなのか?何れかによっても時間は変わってきますよね。
また新型コロナウイルスがドアノブや椅子、机などの日用品などに利用されている、プラスチックやステンレスなどの物体に付着した場合の寿命についても研究結果を明らかにしています。
プラスチックやステンレスに付着した新型コロナウイルスの寿命ですが、数時間生存が出来るようです。
プラスチックの表面に付着していた場合は、72時間にわたりウイルスが生存していることが判明しました。
ステンレスの場合は48時間も生存が確認されています。
プラスチックに付着した場合、約3日間は新型コロナウイルスは生存していることになりますね。
ちなみに銅は4時間ほどで、ダンボール紙は1日ほどでウイルスが検出されなくなることも分かったそうです。
銅やダンボール紙の表面では、新型コロナウイルスの寿命は短いようです。
いずれにせよ、実験設備の気温・室温などは違ってきますよね、あくまでも参考資料ですね。
しかし、3日間も生存できるということは、買い物かごやカートの取っ手には、菌が残っている可能性が高そうですね。
こまめな消毒作業と手洗いが必要になりますね、あと空気の入れ替えも大切です。
まとめ
新型コロナウイルスの寿命について、米国立アレルギー感染症研究所の発表がありました。
新型コロナウイルスの寿命は?環境や対象物によって違ってくるようですね。
物体によっては、72時間も生存できるということでした。
こうなると、エアロゾル化したコロナウイルスを吸い込むだけでなく、身の回りにある物体からの接触感染も非常に危険だということです。
手洗いなど丁寧に行い、エアロゾル化したコロナウイルスを吸い込まないようにマスクなどを着用しましょうね。