PETプラスチック容器は高濃度アルコールで使えない?使える容器の種類は?

PETのプラスチック容器が高濃度アルコールやエタノール・アルコール消毒液の詰め替え容器として、エタノールなどを入れて使えないのか知りたいですね。
そこでネット上の最新情報をまとめてみることにしました。
高濃度アルコールやエタノール・アルコール消毒液の詰め替え容器として、エタノールなどが使える容器の種類について、お伝えします。
目次
PETプラスチック容器は高濃度アルコールで使えない?
ちまたでは、EVACまたはPE(ポチエチレン樹脂)やPP(ポリプロピレン樹脂)がアルコールに対して耐久度があり、PET(ポリエチレンテレフタレート樹脂)はアルコールに向いていないと言われていますね。
なぜ高濃度アルコールで使用できないかといいますと答えは簡単です。
PETですが、ペットボトルで使用する場合いは、耐薬品性、耐有機溶剤性は低く、アルコール濃度は20%が限度が限度とされています。
PET樹脂って耐薬品性あるにはあるのですが酸・アルカリで加水分解し、20%以上のアルコール濃度だとエステル交換反応が起こるんですね。
簡単に言うと「穴が開く」ですね。
ではなぜ?PET素材で出来ているボトル容器でもアルコールに対応しているものがあるかということですよね!
PETプラスチック容器で高濃度アルコールが使える種類は?
PETプラスチック容器で高濃度アルコールが使える種類の容器は内部がアルコール対応素材でコーティングされているからです。
「PET容器」でもコーティングされていれば、消毒用アルコール(高濃度アルコール)に※使用できるものがあるというわけですね。
(※耐久年数は不明)
ただし、どのくらいのアルコール濃度まで対応できるのかは商品によって違ってきますのでそれぞれの商品で確認が必要になります。
そのためPET素材の容器を購入する際「アルコール使用可」と記載されている場合でも、消毒用アルコール(高濃度アルコール)を入れて溶けたり破損したりしないか確認しておきましょう。
PETやPP・PEなんてよくわからないという方は、当初から容器に「EVACもしくはPPやPE」記載されている商品の購入してください。
実際、薬局やドラッグストアで売っている「アルコール消毒液のアルコール濃度は約80Vol%」と高濃度のアルコールになり容器にはPEおよびPPと記載されていますから容器選びに悩んでしまう方は同じ素材のものなら安心できるでしょう。
ここ数年、PET容器でも「アルコール使用可」と記載されている用品が、お店などで多くみられるようになってきていますね。
余程の粗悪品出ない限り商品には「アルコールに対応」と注意書きの記載がしっかりされています。
もしもアルコール対応のPET容器しか手に入らない時は、どのくらいの耐久性があるかわからないため、周囲で使っている人やメーカーに確認するようにしましょう。
また他にもアルコールに適していない容器はPET以外にもありますね。
- PMMA(アクリル樹脂)はPETよりもアルコールに弱い。
- AS(SAN樹脂)は何度も使うことで容器が不透明になる。
- ABS(AB樹脂)は長時間使うと膨張する。
PMMA・AS・ABS製の記載がある容器には決して高濃度アルコールを入れないでくださいね!
アルコールは揮発性があるので、他の容器に移しかえて用いる場合では、移しかえる容器の気密度によってアルコールの使用期限が異なってきますので注意が必要です。
引用元「https://www.kenei-pharm.com/medical/countermeasure/faq/b01.php」
そうなると100円ショップで販売されているアルコール対応スプレー容器は消毒液に対応しているのか気になりますね。
100均で買えるスプレー容器についてお伝えします。
100均で買えるスプレー容器は高濃度アルコール消毒液を入れて使える?
使える容器の素材が分かったところで100円ショップで売っている商品が使えるかですね。
実は新型コロナウイルスの影響もあり100均で売っているプラスチック製スプレーボトル容器や小型スプレー容器の多くは、アルコールに対応しているものが増えてます。
過去に販売されていた容器と異なり容器の素材もしっかりアルコール対応してきているようです。
中にはしっかりPPやPEで作られている容器も販売され、しかもノズルや蓋などの素材も記載されているものも販売されていますね。
もしもPPやPEの容器を見つけたら高濃度アルコール消毒液を入れて使えるので即買いですね!
ですがやはり!中には「アルコールに使えるかどうかわからない容器」や「アルコール未対応の容器」も販売されています。
そのためプラスチック製の容器を買う際には100均に限らず素材確認が必要ですので、前述お伝えしたアルコール対応の素材かどうかだけは覚えておきましょう。
ちなみにガラス容器の場合はガラスは高濃度アルコールを入れても問題ないので蓋やスプレー部やノズルの材質だけを確認してみてください。
容器が大丈夫でも蓋やノズルがアルコール未対応だったら意味がありません。
特にノズルがアルコール未対応の場合アルコールに溶け込んでしまいますのでガラス容器でもプラスチック製の部分の素材確認は忘れないようにしましょう。
ちなみにアルコール不可と記載されている容器に入れても見た目に変化が無いように見えますが容器の中ではアルコールと容器の素材が化学反応を起こしています。
アルコールの品質に問題が生じる可能性があるのでアルコール未対応の容器は使わないようにしましょう。
高濃度アルコールを入れても大丈夫な容器は?
元から高濃度アルコールが入っていた容器に高濃度アルコールを入れても使うことはできます。
ただし、1点だけ注意が必要になります。
かならず再使用する際には容器を清潔にする必要があります。
実はアルコール容器の中にも蓋をあけることでチリやほこりが混入しているからですね。
そのまま継ぎ足したりすると中の不純物がアルコールとまざり品質が悪化する可能性があるからです。
アルコールでは長期間にわたる継ぎ足し使用で、バチルス属(Bacillus spp.)の芽胞による汚染が生じることがあるとされています。
引用元 「 https://www.kenei-pharm.com/medical/countermeasure/faq/b03.php 」
使い切ったボトルは、かならず一度洗浄し乾燥、消毒してから使うことを心がけてください。
ちなみにアルコール消毒液は、「3年」という使用期限があることを覚えておきましょう。
高濃度アルコール対応のスプレーボトル容器や小型スプレー容器は通販で買える?
高濃度アルコール対応のスプレーボトル容器や小型スプレー容器は通販で買うこともできます。
通販だと種類もいろいろありますね、是非参考になさって見てください。
AW-CHS500
日本製のAW-CHS500のノズルはキャニヨン社製スプレーノズルで、 水を5万回噴霧可能な高耐久性ノズルを採用した容器です。
大きさは縦250㎜×直径73㎜(ノズル部分は+42㎜)、容量は500㎖。
エタノールやIPAなどの消毒用アルコール(濃度99.9%までOK)等に対応しています。
なによりストレーナー(吸込口)はフィルター付きで取り外して清掃可能です。
AW-FS80
日本製のプッシュ式ノーマル霧ノズルの半透明ボトルの容器になります。
大きさは縦139㎜×横49㎜×幅30㎜、容量は95㎖。
高耐久のHDPE(PE)ボトルで、アルコール濃度99.9%まで対応しています。
ミストスプレーボトル
日本製の携帯に便利な詰め替え容器 ミストスプレーボトル
大きさは縦125㎜×直径30㎜ 容量は50㎖。
材質はボトル:PE(HDPE)・スプレー:PP
まとめ
PETプラスチック容器は高濃度アルコールで使えない?使える容器の種類は?についてお伝えしました。
PETプラスチック容器でもアルコールを入れても使えると言われていますが、やはりココはPPやPEの容器を使ったほうが良いですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。